雛菊~新撰組とcrazygirl~
頼朝様は、源氏の地位では無く、武士の地位を上げようと努力していきました。
その為に人間性をも捨てざるを得ないような非情な事もせずにはいけなかったのです。
しかし、政子様はいつも頼朝様の側で頼朝様を見守っていらっしゃいました。
家臣の首を跳ね、敵の首を跳ね…。
ついに、頼朝様は貴族をも凌ぐ武士の地位を確立させたのです。
しかしそんな喜びはすぐに去っていきました。
頼朝様は病気に掛かってしまったのです。
そして無理をして馬に乗り、ついに馬から落ちてしまいました。
もう長くはないと悟った頼朝様は、政子様を呼んでこう言ったのです。
「政子、私が居なくなった後は貴女に任せるよ…。
そして政子、貴女に時期が来たら私が迎えに行くよ。だから…
それまで日本を頼んだよ…。
愛してる…」
そう言い残し、頼朝様は息を引き取りました。