雛菊~新撰組とcrazygirl~
「でもよぉ…」
重い空気に土方が言葉を発した。
「お前にはお前の良いところもあるんじゃねーのか?」
「……。」
「どんな人間も一人一人顔が違うように、人には人の良さがあるんだよ、多分な…。」
「……そうか…。」
優しい微笑みを浮かべる凉の顔に土方は視線を注ぐ。
凉の首元でウェーブした蜂蜜色の髪の毛が揺れる。
チャキ
「今の時代はこれじゃないんだな…。」
(今の時代…?)
今の時代と言う言葉に疑問を覚えつつも銀色に光る見たこともない最新鋭の銃に土方は少しだけ興奮した。