雛菊~新撰組とcrazygirl~
今手にしているマシンガンはやけに軽い。
沖田がこちらを向いて笑っている。
皆からは慈悲の目が向けられる。
まず私が勝たないと思っているのだろう。
「はじめッ!」
沖田は動かない。
だから私は普通に近付いた。
ごく普通に、廊下を渡るときみたいに…
━━━━━━━━━━━4年前━━━━━━
【自衛隊 教官】
今日という日は我等自衛隊にとってとても大きな1日だ。
「貴様は何と言う!?
「はっ!今年で18になる、広瀬奨です!」
今は、新しく入隊した隊員を迎え入れている。
して、皆若い者ばかりだ。
高卒でここに来る奴もいる。
日本を守るためにこの組織へ来てくれた。
「貴様は何と言う!?」
「はっ!今年で15になる源凉です!」
私は15という数字に驚いた。
周りの新隊員も驚いているようだ。
15と言うことは、中卒でここに来たのか…。
「そうか、貴様は15か!お前みたいなガキにもこの過酷な訓練を容赦無く受け入れてもらう!良いな!?」
「はっ!」
15…しかも女か…。
すぐヘコたれるんだろう。
━━━━━━━━━━━━3年後━━━━━
私は驚いた。
あのガキは今じゃ精鋭部隊に配属された。
しかも、アレは並みの隊員50と等価らしい。
間違いなく逸材だ。
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