雛菊~新撰組とcrazygirl~


ドスッ



「おい!お前が手に持ってるものは何だ!?」


ガッ


蹴られる。


痛くない…。



「てめェ…変な格好してると思えば…!


容赦しねェからな!てめェが長州の情報を吐くまで!」



ゲシッドカッ



痛くない。

でも、床にはどんどん赤のシミが出来ていく。



訓練でもっともっと痛い思いをしてるから…。



「私は……。長州とか言う者でも無い…!」


口から血を流しながら私は訴える。


血の涙を流し、口から血を流し、それでも尚、
暴力は続けられる。



「僕等にも事情ってものがあるんだよね?

さっさと吐いてくれないかな、君の顔を見ると吐き気がしてくるんだよね」


私に負けたことの腹いせか、容赦無く暴力をふるってくる。



「凛と居る時間が無くなるんだよ、君なんかいらないから。」



てめェの諸事情とか知らねぇよ…。


そんな嫌ならしないでいいじゃん…、拷問。



1日、1日と拷問が続く。


ついに私は貧血で気を失った。






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