雛菊~新撰組とcrazygirl~
「んっ…」
白い世界に私は居た。
「凉…起きたか」
「頼朝様…。」
「すまないね、私が君を幕末に送ったばかりに…」
「いえ…別に、こんなもの…いっ…」
前 塞がったハズのキズがズキズキと痛む。
「私が直接あの奴等に君の潔白を証明するよ。
君は横で見てなさい。」
「え…」
「じゃあ…またすぐ後で…。」
その声が聞こえると、私は意識を取り戻した。
傷も元通りに塞がっている。
「よぉ…起きたか…。」
その声にハッとして目をあげると刀を持ち、とても冷淡な目をした幹部の全員が居た。
「早く吐いてくれないかな」
沖田がそう言って、首に刀が当てられる。
「嫌だ…っ…嫌っ…!」
「嫌だったら吐けよ」
ガンッ
原田に殴られる。
「知らない…私はっ…知らない!
平成じゃ私には大切な友達が居て、大切な仲間が居て、大切なファンがいて…
なのに…!なのにアンタ等のせいで台無し!
全て台無し!
酷い!何でよ!ふざっけんなよ!」
「うるせぇ!さっさと吐けっつってんだろ!」
そう言って、土方が拳を振り上げたその時…。