永遠の君へ ~禁断の愛の果てに~



たった一人の家で、私は落ち着かない時間を過ごす。


光の部屋の窓を開けに行こうと思った。

しかし、光がさっきまで寝ていたベッドや脱ぎかけのパジャマにときめいてしまうことがわかっていたので光の部屋には行かなかった。


朝から夕食の準備を始めることにした。


光の為だけに、肉じゃがと味噌汁を作る。


白で統一されたキッチンは、余計な物が何もない。



料理教室を開けるほどの大きなキッチンで、鼻歌を歌いながらの料理。



お金に不自由することもなく、恵まれた生活。



私は、源首相の妻。




光は息子。




息子

息子


自分に何度もそう言い聞かせた。



でも、美味しくできた肉じゃがの味見をすると光の笑顔を想像してしまう。


『美味しいよ』と光は私に微笑んで、

また頬にキスをくれるのではないか…







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