永遠の君へ ~禁断の愛の果てに~
「ごちそうさまでした。」
合わせた手の甲に浮かび上がる血管が大人っぽかった。
あの手に触れたいと…
あの手に触れられたいと…
願ってしまう私は罪な女ですか。
そんな私の気持ちも知らずに、
光はポケットから出した携帯電話を触りながら、自分の部屋に戻る。
彼女がいるかも知れない。
頭も良くて、運動神経も抜群で、性格もとても穏やかで優しい光。
その上、あの端正な顔立ち。
高校生とは思えない色気の漂う首からあごにかけてのライン。
もてるに決まってる。
彼女がいないわけがない。
私ったら何を考えているんだろう。
息子なのに…
光から見れば私なんて…