永遠の君へ ~禁断の愛の果てに~



月は、いつもよりも大きく感じられた。



月は今まで何を見てきたんだろう。




遥か昔、

源氏物語の時代から、人間は変わらず恋をし、恋によって自分を見失い、迷い、悩み苦しんできた。



それでも、人は人を愛することをやめることはない。



それは、人を愛した人にしかわからない『愛』から得られる幸せのせいだ。



私は、好きになってはいけない光を好きになり、本当は苦しまなくてはいけないのに、光に見つめられたときのあのときめきを思い出すと、幸せが溢れてきた。



光に出会わなければ良かったなんて思わない。



こんなドキドキした気持ちを私に与えてくれる光に、

出会えて良かった。



この恋は、実ることなく…月を隠すこの薄雲のようにいつの間にか消えてしまうものだけれど。









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