永遠の君へ ~禁断の愛の果てに~
「俺、産んでくれた母さんのこと覚えてないんだ。写真でしか見たことがない。初めて藤乃に会ったとき、俺…びっくりしたんだ。写真で見た母さんにそっくりだったんだ。」
背中に回された光の手が、私の腰に移動した。
夫が私を好きになったのも、亡くなった奥さんに似ていたからだろう。
何となく似ていると夫が言っていた。
「光… だめだよ。」
「藤乃… 俺、藤乃が好きなんだ。藤乃以外を好きになるなんて無理なんだ。」
光が私を好きだと言ってくれた瞬間、
私の心のダムが決壊した。
「光… 私もあなたが好きで好きで仕方がないの。」
「藤乃!!」
力強く抱きしめられた私は、光の胸に顔を埋めた。
「俺、もうこの気持ちを止められない・・・」