永遠の君へ ~禁断の愛の果てに~
あれから何年経ったのだろう。まさかこんな形で再会することになろうとは思ってもみなかった。
経済産業省の大臣を長年勤めた彼…
昔、母がお世話になった政治家のおじさん、源先生は、とうとう総理大臣にまで上り詰めた。
目標を見つけるとその目標に向かってどんな努力も惜しまない人だった。
野生の狼のような鋭い眼が好きだった。
4年前、母のお葬式で源先生に再会したことで私の人生が大きく変わった。
彼は、悲しみに暮れる私を支えてくれた。
30歳の歳の差を飛び越えてしまったのは、彼の熱い瞳のせいだろう。
彼を父親のように慕っていた私。
そんな私を、突然抱きしめたあの夜…
私は初めて彼を男だと意識した。