永遠の君へ ~禁断の愛の果てに~
私は、海の見える宿に辿り着いた。
耳を澄ますと波の音が聞こえた。
海の近くで育ったわけでもないのに、なぜか懐かしさを覚えた。
海を見ていると、遠くの波間にサーフィンをする若者が見えた。
・・・光もサーフィンをすると言っていた。
光が波の上でどんな顔をするのか、見てみたいと思った。
あの鍛えられた胸の筋肉が、波の上でどう変化するのか…
離れている分、愛しさが込み上げて、私はまた涙がこぼれた。
どうすればいいの?
会えば好きになる。
会わなくても好きになる。
考えないようにしても、頭の中には光しか浮かばない。
私はこれから、どうやって生きていけばいいのだろう。
光に求められるあのときめきを知ってしまった私は
これからどこへ向かうのだろう。