永遠の君へ ~禁断の愛の果てに~
「光・・・私もあなたに会いたくて仕方がなかった。あなたが欲しい。」
美しすぎる星達が、私と光を見守っていた。
星だけが味方…
そんな気がした。
光の肩越しに見える満月が私を責めた。
月は決して、私と光を許しはしない。
満月は、凛とした強い光を放ちつつ、私と光の罪を見つめ続ける。
禁断の愛。
決して結ばれてはいけない私と光が結ばれていく様子を
月はどんな想いで見つめているのだろうか。
「藤乃・・・愛してる」
「光、私もあなたが好き」
光の汗が私の首筋に落ち、私の鎖骨を刺激した。
激しい息遣いが夜の庭に響く。
池の鯉が跳ねる音がすると、一瞬二人とも体をびくっとさせた。
白梅の花。
光のお母さんが愛した花。
まるでそこにお母さんがいるような気がした。
私と光の姿を見られているような気がして、目を閉じた。