永遠の君へ ~禁断の愛の果てに~




「光・・・私もあなたに会いたくて仕方がなかった。あなたが欲しい。」



美しすぎる星達が、私と光を見守っていた。



星だけが味方…


そんな気がした。




光の肩越しに見える満月が私を責めた。



月は決して、私と光を許しはしない。


満月は、凛とした強い光を放ちつつ、私と光の罪を見つめ続ける。





禁断の愛。




決して結ばれてはいけない私と光が結ばれていく様子を

月はどんな想いで見つめているのだろうか。





「藤乃・・・愛してる」



「光、私もあなたが好き」




光の汗が私の首筋に落ち、私の鎖骨を刺激した。



激しい息遣いが夜の庭に響く。




池の鯉が跳ねる音がすると、一瞬二人とも体をびくっとさせた。



白梅の花。


光のお母さんが愛した花。




まるでそこにお母さんがいるような気がした。


私と光の姿を見られているような気がして、目を閉じた。







< 39 / 75 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop