永遠の君へ ~禁断の愛の果てに~
繊細な指で愛される私の体は、
光の愛に包まれ、溶けてゆく。
光は、優しく、強く、私に愛を伝えようとしてくれた。
ここが寝室でないことが唯一の救いだった。
ほんの少しだけ罪悪感が薄れた。
また夫と夜を共にするあのベッドで光と結ばれることは、あまりにも残酷だ。
笹の葉が風に揺れ、葉と葉が触れ合い、カタカタと音を立てた。
私と光は大きな庭の片隅で裸で抱き合いながらひとつになった。
「藤乃を俺だけのものにしたい。」
「私の心はもう光だけのもの・・・」
光は、私の乱れた髪を優しく整えて、首筋に唇を這わす。
首筋に這わせた唇の動きから、光の今までの経験が想像できた。
私は声を押し殺しながら、光に愛された過去の女性達に嫉妬していた。
私は汗ばんだ光の背中に手を回し、その感触を忘れないように何度も何度も背中を撫でた。