永遠の君へ ~禁断の愛の果てに~
第六章
夫が帰国し、私達は何事もなかったかのように生活をしていた。
でも、忘れられるはずがなかった。
食事中に目が合うだけで、私の体は力を失った。
その場に倒れこんでしまいそうになるくらい、光の目は熱い。
廊下ですれ違う時、光が私を見つめる目はとても強く、そして、悲しげだった。
『どうして?』
『もう俺を愛していない?』
そう問いかけるような瞳。
抱きしめて、叫びたい。
愛してると…
永遠にあなただけを愛してると叫びたい。
光の視線が心に突き刺さる。
悲しげな表情がだんだん冷たくなっていくのがわかる。
軽蔑の眼差しで、私を見つめる光。