永遠の君へ ~禁断の愛の果てに~
遠くから聞こえるお手伝いさんの笑い声に気付き、光は私から離れた。
ベッドに戻り、私は1ヶ月前のことを思い出す。
あの夜・・・
光に抱かれたあの夜、私の体に溢れた光の愛。
冷静になって考える。
光と結ばれたあの夜から、一度も私は夫と結ばれてはいなかった。
それ以前の記憶を辿っても、思い当たる夜はない。
間違いなく、あの夜の・・・
光と私のたった一度の愛の交換により、子供を授かってしまった。
丸い窓から夜空を見ると、満月が私を見つめていた。
あれから1ヶ月。
あの満月の夜…
私と光の愛が・・・『子供』という形で、この世に残ることになろうとは思ってもいなかった。