永遠の君へ ~禁断の愛の果てに~
夏休みが終わり、光が帰国した。
私の体調を案じてか、光は私に問い詰めたりはしなかった。
時々顔を合わせても、「大丈夫?」と優しくお腹を撫でるだけだった。
そして、最初に私の子供を抱いたのは、夫ではなく光だった。
私と、月だけが知っている秘密。
本当の父親に抱かれた息子は、嬉しそうに目を開けた。
『泉輝』と名付けられた息子。
その名付け親が光だと知って、私の心が激しく揺れた。
体調の戻った夫は、仕事が忙しくまだ泉輝を抱けないままだった。
その間、毎日のように光が、私と泉輝のそばにいてくれた。
「みずき!昨日より大きくなったなぁ!」
本当の父であるまだ16歳の光が、小さな泉輝を抱く。
また少し背が伸びた光は、私の心を捕らえて離さない。
英語で書かれた本を読みながら、足を組む光が
目の端に入り、
私のときめきは、止まることがなかった。