永遠の君へ ~禁断の愛の果てに~
母親と息子・・・
それ以上の会話は交わすことなく、私と光はただ同じ部屋で時間を過ごした。
光は、泉輝に母乳をあげる私の隣で言った。
「俺に、似てる・・・藤乃もそう思ってるんだろ。」
間違いなく光の子だと、確信してしまう程、泉輝は光に似ていた。
サラサラの髪に、白い肌。
よく笑い、よく食べる元気な子。
夫がやっと息子を抱いた時、私は目をそむけてしまった。
気付かれるんじゃないか・・・
夫は全て知っているのでないか・・・と手が震えた。
気付くはずなんてないのに、私は毎日落ち着かなかった。
日に日に優しくなる夫の目を見ることができないまま、時間だけが過ぎた。