永遠の君へ ~禁断の愛の果てに~
光の可愛がりようは、夫を驚かせた。
学校が終わると毎日、泉輝に会いに来た。
退院してからも、光は・・・まるで我が子を見る父親のような優しい瞳で泉輝を見つめた。
胸が痛む。
真実を心の奥にしまいこみ、平和な日々を送ろうと努力した。
でも、私の体からあの日の光の愛が消えることはなく、
月を見ると、あの夜の出来事を思い出してしまう。
最近は、母と息子として自然に接する私と光。
何も言わない光に、ホッとしているはずなのに、どこかで寂しさを覚えた。
求めていた。
光の熱い腕に抱かれたいと願ってしまう愚かな女…
あの夜、私の体と心に刻み込まれた光の愛は、決して消えることがなかった。