永遠の君へ ~禁断の愛の果てに~
泉輝は、生まれた時から政治家になるという使命が与えられた。
それは光も同じだった。
政治家の息子としてこの世に生まれた時から、将来の道筋はある程度決められているのだ。
泉輝を守る為、私はこの家を出ることを決めた。
もしも、私がこの家にいて・・・いつまでも光を愛していては・・・
この子の将来を台無しにしてしまうかも知れない。
光が、母親を演じる私に、いつ真実を問い詰めるかわからない。
最近の私の様子に少し不信感を抱いている夫にも…
何か勘ぐられているようで恐ろしかった。
この子の将来の為に、私はそっと消えることにしよう。
自分の愛した人と、その人との子供を守るのが私の愛…
私は、罪を一人で背負い、ここから消えることにしよう。