永遠の君へ ~禁断の愛の果てに~


眠れない日々が続いた。


どう夫に言い出すか、そればかり考え、眠れない夜が続く。



私に微笑むかわいい天使と離れることが

とても寂しく、消えてしまいそうなほど、辛かった。




でも、私にできる息子への愛の示し方が他に見つからなかった。


ごめんね、と寝顔に何度も何度も呟いた。




病気の療養の為という名目で、空気の良い信州の別荘へ移り住むことになった。



私が別れたいと言うと、夫は泣いて、それを許さなかった。




元気になってまた私の元に戻ってきて、泉輝と三人で暮らそう、と夫が言った。




光は、黙ってその会話を聞いていた。




大きなソファに腰掛けながら、じっと私の瞳の奥を見つめていた。




リビングの窓から見える月。



全てを知っている月が、この複雑な家族を見守っていた。







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