永遠の君へ ~禁断の愛の果てに~



お金に困ることはなかった。




夫に言えば、何でも手に入る生活だった。





ただ、そこには誰もいなく、一人ぼっちだった。





私は、別荘から少し歩いた場所に教会を見つけた。


そこへ毎朝行くのが日課になった。


他にすることがなかった。




『首相の妻、病気療養中』と週刊誌に書かれていることは、知っていた。




教会に行って、


私は泉輝の幸せを祈る。




私の罪が


泉輝に受け継がれることがないよう、祈り続けた。








< 64 / 75 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop