永遠の君へ ~禁断の愛の果てに~
第二章
この不思議な気持ちは自分でも理解することができなかった。
忘れなきゃいけないような
忘れたくないような…
初めての感情だった。
その夜、初めての家族での食事をした。
私と夫になった彼とその息子、光。
光君は16歳の高校一年生だった。
夫である源首相から聞く息子の話とは、違った印象を受けた。
最近家にあまり帰らずに、会話もないと聞いていた。
「初めまして。俺、光です。これから、父さんのことよろしくお願いします。」
近くで見る光君は、透きとおるような白い肌をしていた。
ちょっと生意気な目つきが、目が合った瞬間に、とても優しい目に変わる。
とても16歳には見えなかった。
20歳を超えているのではないかと感じてしまうのは落ち着いた話し方と、笑ったときの穏やかな瞳のせいだろう。