嘘恋シアター


4階の書道教室。
鍵は空いているけど誰も来ない。

秘密の話をするならナイスチョイスだ。
さすが橋本くん。





「…あのさ」

うわ…ドキドキする。


橋本くんと向き合って話すのは、ほんとうに数えられるくらい少ないから。



この焦げ茶色の目にとらえられるとなにも考えられない。



「神谷…」


ちょっとふわふわしてる髪が男の子にしては白い肌によくあってると思う。



「俺の…」



178センチの身長は男子からだけじゃなくてわたしから見てもうらやましい。




「…浮気相手にならない?」



…え?


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