俺が媚薬を隠し通す

「 先生… 入っていい?」

「 覗いてないで早く入れ 」

はいと返事すると、駆けてくる足音が聞こえる。

チッ… あのドタ足はアイツだ!

「 先生っ!助けて、私っ 」

「 うっさいぞ、葉山 沙理!ったく、座ってろ 」

この葉山 沙理は俺に安息を求めてくる奴とは少し、いや、かなり違うんだ。
分かりやすく言えばズレている。

葉山を椅子に座らせて待たせる間、先に来た生徒に いつものように言い診察する。

「 脱げ 」

「 は、はいっ」

女子生徒は慌ててカッターシャツをばっと脱ぎはじめる。

「 違う、腹を見せるだけでいい 」

まったく、脱げの一言でいつも胸まで見せるように脱ぐ生徒たち。

恥ずかしがるくせに、シャツはしっかり脱ぐから校医として言うならば、余計なことするなが正解、だが俺は男であるから、見せるなら下着ごと脱げよと言いたいわけだ。

まぁ、校医だから?そんな事されても問題になるだけだから即拒否するが、ここにやってくる花たちは 半分見られたくて来ている。

そんな花である女子生徒たちに、俺は密かに媚薬を誰に使おうかと観察しているところなんだ。

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