迷惑なイケメンに好かれました。




「ねえ、芽依──…あ」




突然途絶えた千春の言葉。


その直後に、

私の下足箱へと伸ばされた、手。





「ちょっと、持田!どうにかしてよコレ!」




そこには朝だと言うのに、不機嫌オーラ全開の壁。


愛しの芽依が困ってるのよー!と言葉を続ける千春を無視して

壁は私の上靴 "だった" それを手に取り眺める。





「ひ、酷いよね。ほんと」





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