迷惑なイケメンに好かれました。



「柳瀬さんを守りたい一心で…」




ただ、それだけなんだ。

好きだから、守りたい。


それだけなんだよ。





「俺だってそうだよ!だけどその感情のままに動けば…

それが、どんだけ困らせることになるのか、てめぇは分かってんのかよ!!」





そう言う持田は泣きそうで。

分からなくなる。



守りたい。それだけじゃダメなのか?

それじゃ、彼女を守れないのか?



真っ直ぐな持田の視線に、言葉に耐えられなくなって目をそらせば





「………柳瀬、さん」





大好きな彼女が、戸惑いを隠せない顔をして、こっちを見ていた。




──────
───……



< 211 / 457 >

この作品をシェア

pagetop