Music Art Fair
四葉編
こんにちは。僕の名前は香山雪乃です。将来はピアノでご飯を食べたいと思っています。
僕の家族は芸術一家です。だからか、皆ちょっと変わっています。今日はその中でも一番妖しい母の四葉を紹介します。
僕のお母さんはとっても美人です。昔は「東洋の黒真珠」と呼ばれ、素晴らしい豊かな黒髪と白い肌と、バイオリンの音色で世界の人々を魅了したらしいです。因みに、僕はお母さん似らしいです。
そんなお母さんは若い頃はソロ活動をしていましたが、今はお父さんのオーケストラでコンサートマスターをしています。コンサートマスターはバイオリンの一番偉い人です。指揮者を除けばオーケストラの中でも一番偉いです。
そんなお母さんはとってもマイペースです。祭里姉さんの無生活は絶対お母さんの遺伝です。
今日はそんなお母さんの、たまたまお父さんと一緒に帰って来た日の事を紹介します。
「ただいま。」
そう言ってお父さんとお母さんは、何の連絡も無しに玄関に立っていました。伯父さんに言おうと思ったら、伯父さんはもう旅立った後でした。
お母さんは真っ直ぐに台所を開けて、冷蔵庫を開けると色々と鞄に詰め込み始めます。
「雪乃ちゃん。お母さん、ちょっと引きこもるからお父さんの事宜しくね。」
「お母さん?ちょ、駄目ですよ!止めて下さい!」
お母さんは僕が止めるのも聞かず、バイオリンと、食料を詰め込んだ鞄を持って部屋に入ってしまいました。鍵も閉めて。
僕はお父さんに助けを求めます。
「お父さん、お母さんが!」
「ヨツバはもうかれこれ二十年以上も引きこもっていない。」
お父さんは新聞を広げました。
「一週間くらい引きこもらせてあげなさい。」
「一週間も!」
僕は悲鳴を上げました。それ以前に、お母さんに引きこもり癖があるとでも言うようなお父さんが怖いです。
「桜子が産まれる前は一ヶ月くらい引きこもっていたぞ?最長は四年らしい。」
恐ろしいです。お母さんにそんな趣味があったなんて。それを平然と喋るお父さんも。
僕の家族は芸術一家です。だからか、皆ちょっと変わっています。今日はその中でも一番妖しい母の四葉を紹介します。
僕のお母さんはとっても美人です。昔は「東洋の黒真珠」と呼ばれ、素晴らしい豊かな黒髪と白い肌と、バイオリンの音色で世界の人々を魅了したらしいです。因みに、僕はお母さん似らしいです。
そんなお母さんは若い頃はソロ活動をしていましたが、今はお父さんのオーケストラでコンサートマスターをしています。コンサートマスターはバイオリンの一番偉い人です。指揮者を除けばオーケストラの中でも一番偉いです。
そんなお母さんはとってもマイペースです。祭里姉さんの無生活は絶対お母さんの遺伝です。
今日はそんなお母さんの、たまたまお父さんと一緒に帰って来た日の事を紹介します。
「ただいま。」
そう言ってお父さんとお母さんは、何の連絡も無しに玄関に立っていました。伯父さんに言おうと思ったら、伯父さんはもう旅立った後でした。
お母さんは真っ直ぐに台所を開けて、冷蔵庫を開けると色々と鞄に詰め込み始めます。
「雪乃ちゃん。お母さん、ちょっと引きこもるからお父さんの事宜しくね。」
「お母さん?ちょ、駄目ですよ!止めて下さい!」
お母さんは僕が止めるのも聞かず、バイオリンと、食料を詰め込んだ鞄を持って部屋に入ってしまいました。鍵も閉めて。
僕はお父さんに助けを求めます。
「お父さん、お母さんが!」
「ヨツバはもうかれこれ二十年以上も引きこもっていない。」
お父さんは新聞を広げました。
「一週間くらい引きこもらせてあげなさい。」
「一週間も!」
僕は悲鳴を上げました。それ以前に、お母さんに引きこもり癖があるとでも言うようなお父さんが怖いです。
「桜子が産まれる前は一ヶ月くらい引きこもっていたぞ?最長は四年らしい。」
恐ろしいです。お母さんにそんな趣味があったなんて。それを平然と喋るお父さんも。