雪の足跡《Berry's cafe版》
 嫁に出したくないとかモテないのも困るとか、生まれてすぐから八木橋は悩んでいた。


「ねえ、恋雪が大きくなってパパと結婚するって言ったら?」
「するに決まってるだろ、アホ」
「ふうん」
「うるせえよっ」


 私の父親に嫉妬してた癖に、八木橋は父と同じ道を辿る。父の足跡なんて何処にもみえないのに同じ足跡を付けていく。



 初雪が降ると結婚した当時を、恋雪が私のお腹の中にいたことを思い出す。そしてもうひとつ思うこと、それは父が空から見守ってくれていると。




(エピローグおわり)





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