理系彼女と文系彼氏(旧)
「大丈夫です、気を使わせちゃってすみません」

「そう、よかった。ジュース、何がいい?」

「何でも構いませんよ、お構いなく」

私が言うと月見里君は部屋を出て行く。

男子の部屋。

初めて入った。

殺風景で、ベッドの側の壁には何かを貼って剥がしたような跡がある。

机の上には、写真?

勝手に見るのが悪いのはわかってた。

でも、気になる。

私は写真を見てしまった。
< 33 / 66 >

この作品をシェア

pagetop