理系彼女と文系彼氏(旧)
「えぇー?」

やっぱり、迷惑、だよね。

「どうせならあたし達も行きたいー。ねぇ、いいよね、蓮?」

「いや、俺はいいけど。水橋は?」

別に問題ないし、むしろ親に嘘つかなくて済むのはありがたいかもしれない。

「勿論、大丈夫です」

隣で不満そうにしている月見里君は放っておいて。

「じゃあ、日付どうしよっかー?」

朝の平和な時間は流れていった。

「えぇ!?お嬢様、お泊まりなさるんですか?」

家に帰ると間の悪いことに両親とも留守。

仕方なく夏休みの予定について伝言を頼む。

と、派手に驚かれた。

「うん、菜穂と一緒に」

う、嘘ではないよね?

ただ、他に二人いることを黙ってるだけ。

「まあ、深緑のお嬢さんと一緒ならご主人様も許可されるでしょうが。お気をつけて」

「いやいや。まだ先だからね」
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