理系彼女と文系彼氏(旧)
「作品、持ち帰れる奴は家でしていいぞー。あと、作品展に出す奴は夏休みも来ること!」

部長の声が響く。

いくらサボりにくい美術部でもそれなりに休みはある。

と、いうか夏休みは自由だ。

その代わり文化祭前は地獄らしいけど。

私は完成したての月見里君のスケッチを鞄にしまう。

「もう帰れる?」

びっくりした。

バレたかと。

誕生日までは秘密にしとかなきゃ。

「はい!帰りましょう」
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