透明白紙
ああ、なんて私は馬鹿なんだろう


こんなことになるのなら


もっと、早く、早く気づいておけばよかった


私の人生には後悔しかなくて


あるのかわからない二つの瞳が映し出す風景は


どんどん色を失っていって


次第には真っ黒になって


私の周りに広がるのは闇しかなくて


急に、寂しくなって


今になって涙が溢れてきて


ぽたぽたと溢れる塩辛いものは


そこのない闇に吸い込まれていって


もう何もかもわからなくなって

そして、


ぷつん


そこで私の意識が途切れた


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