おかしな国のアリス
♀へんてこ物語
私はアリスとしてここに生まれた『5代目アリス』。
幼い頃、先代に聞かされたように、私はアリスをするの。
そして、今日がその日。
私はもうすぐ、兎を追いかけることになる。
「アリス、アリス」
ぼーっとしていると、男の人の声がする。
誰だろう、と思い、後ろを向く。
「はい?」
「行こう」
「…はい?」
がしっと私の腕を掴むのは、丸い眼鏡に、白くてふわふわした髪を持つ、痩身で長身な男の人。
礼儀の正しそうな顔つきで、着崩していないワイシャツにネクタイという服装からも、彼の性格が伺える。
ただなんとなく気になるのは、その首にかかった大きな金色の懐中時計。
…
……なんとなくだけど、白兎を人間にしたらこんな感じなのかな…と思った。
彼は
「君はアリス…ですよね?」
尋ねた。
今更だなぁと思いながら
「はい、私がアリスですが…なにかご用ですか?」
答えると、白い彼は困ったような顔をして言った。
「猫を追いましょう。」
…はあ?
幼い頃、先代に聞かされたように、私はアリスをするの。
そして、今日がその日。
私はもうすぐ、兎を追いかけることになる。
「アリス、アリス」
ぼーっとしていると、男の人の声がする。
誰だろう、と思い、後ろを向く。
「はい?」
「行こう」
「…はい?」
がしっと私の腕を掴むのは、丸い眼鏡に、白くてふわふわした髪を持つ、痩身で長身な男の人。
礼儀の正しそうな顔つきで、着崩していないワイシャツにネクタイという服装からも、彼の性格が伺える。
ただなんとなく気になるのは、その首にかかった大きな金色の懐中時計。
…
……なんとなくだけど、白兎を人間にしたらこんな感じなのかな…と思った。
彼は
「君はアリス…ですよね?」
尋ねた。
今更だなぁと思いながら
「はい、私がアリスですが…なにかご用ですか?」
答えると、白い彼は困ったような顔をして言った。
「猫を追いましょう。」
…はあ?