*Dream*~ダメなあたしをあなたが変えてくれた~
今は優理花のグループが劇をしている


やっているのは"白雪姫"


しかも優理花は白雪姫の役


可愛らしいドレスを来て少しフワッと髪をセットしていて本物の白雪姫を見ている気分になった


あたしは舞台裏からそんな優理花を見ていた


『優理花可愛いな~…』

「莉乃……緊張してねぇの?」

『へ?』


隣にいたのは隼人だった


「俺たちの出番次だぞ?」


は!


わ、わ、わ、わ、忘れてた!!!


『ど、どうしよう!!?』


今さらになって焦り出すあたし


「忘れてたって……」


そんなあたしを見てクックッと笑っている隼人


『隼人は緊張しないの?』

「俺?俺は……」

『俺は?』


あたしがそう聞き返すと隼人はあたしの方を向いて優しく微笑み


「莉乃が居るから大丈夫」


そう言った


ドキッ……


えっ……?


「……莉乃?」

『は、はい!?』

「顔赤いけど……大丈夫か?」


顔が……赤い?


そういえば胸も少しドキドキするような……?


でも


『大丈夫だよ』

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