＊Dream＊～ダメなあたしをあなたが変えてくれた～

「莉乃」


急に呼ばれた名前


「頑張ったな」


そう言って優しく微笑む隼人


どうしてなのか分からないけど


その時あたしの見ている世界がキラキラしているように見えた


『隼人のおかげだよ！』


何もかも


隼人がいなかったら、あたしはあたしの見ている世界が


キラキラしているように見えることはなかったと思う


隼人と出会ったことで


あたしは自分を変えることが出来た


『ありがとう』


あたしは隼人に向かってはっきりと言った


その言葉を聞いた隼人は少し驚いたように目を見開いたけどすぐにまた優しい顔になって


「どういたしまして」


そう言った


あなたがいなかったら今あたしは何をしていたんだろう？


何を思っていたんだろう？


どんな風にあたしの目に世界は映っていたんだろう？


きっと今とは全てが真逆だったんだろうな……


これも全て隼人のおかげだよ


「よーし、今日も帰ったらみっちりトレーニングやるからな」

『えっ！少し休憩させてよ』

「ダーメ。まだまだ、音楽界の頂点まではほど遠いんだからな」

『そうだけど……』

「だから頑張ろうぜ。な？」


そう言って、隼人はあたしに微笑みかけた


……あなたになら…どこにでもついていける気がするよ


『うん！頑張る！！』