coconut
「私の方こそ…。耕輔の家の…
合鍵、返しにいかなくちゃだね。」
一緒に住めばいいのにと言われて
合鍵も自然に渡してくれた。
耕輔の家から私の家は
近くはなかったけれど…
ヒトリ暮らしの割に大きめの家で
掃除が大変だったのを思い出す。
一緒に住めばよかったのかな。
私は同棲というのが抵抗あって
合鍵は大事に持ったままだった。
耕輔の家にお邪魔する時も、
勝手に入るのもイヤだったから
必ず連絡を入れてからにした。
二人だけの空間で…
誰にも邪魔されないあの家が
大好きで居心地よかった。
私だけが居心地よかったの…?
私だけが幸せだったの…?
耕輔は幸せじゃなかったの?
ねぇ耕輔は…つらかった…?
だから別れを選んだの?
いろんな言葉が胸の中で
弾けて消えていく音も聞こえる。
ただ、涙を流さないようにした。
合鍵、返しにいかなくちゃだね。」
一緒に住めばいいのにと言われて
合鍵も自然に渡してくれた。
耕輔の家から私の家は
近くはなかったけれど…
ヒトリ暮らしの割に大きめの家で
掃除が大変だったのを思い出す。
一緒に住めばよかったのかな。
私は同棲というのが抵抗あって
合鍵は大事に持ったままだった。
耕輔の家にお邪魔する時も、
勝手に入るのもイヤだったから
必ず連絡を入れてからにした。
二人だけの空間で…
誰にも邪魔されないあの家が
大好きで居心地よかった。
私だけが居心地よかったの…?
私だけが幸せだったの…?
耕輔は幸せじゃなかったの?
ねぇ耕輔は…つらかった…?
だから別れを選んだの?
いろんな言葉が胸の中で
弾けて消えていく音も聞こえる。
ただ、涙を流さないようにした。