鉄の薔薇姫
「……もう傍にいてくれないのか?」
冗談めかして、シアが言う。
レンカはあらためてシアの身体を抱きしめた。
決意が揺るがないようにだ。
「あなたの傍にいたい。でも、それではあなたを超えられない」
シアがレンカの腕の中で動きを止めた。
レンカは瞳に新たな涙を溢れさせる。
「傍であなたに心酔していたい。リルアム統括の代わりでもいいから、あなたに触れていたい。
だけど、それじゃ駄目なんだ!俺はあなたを守りたい!あなたより強くありたい!」
「レンカ……」
「そのためには何だってします。海兵軍にだって、近衛にだって行きます。必要があれば、どんな危険な地でも赴きます。実力をつけ、地位を得て……」
レンカは一呼吸つく。
そして言い切った。
「あなたに結婚を申し込みます!」
シアが目を見開いた。
冗談めかして、シアが言う。
レンカはあらためてシアの身体を抱きしめた。
決意が揺るがないようにだ。
「あなたの傍にいたい。でも、それではあなたを超えられない」
シアがレンカの腕の中で動きを止めた。
レンカは瞳に新たな涙を溢れさせる。
「傍であなたに心酔していたい。リルアム統括の代わりでもいいから、あなたに触れていたい。
だけど、それじゃ駄目なんだ!俺はあなたを守りたい!あなたより強くありたい!」
「レンカ……」
「そのためには何だってします。海兵軍にだって、近衛にだって行きます。必要があれば、どんな危険な地でも赴きます。実力をつけ、地位を得て……」
レンカは一呼吸つく。
そして言い切った。
「あなたに結婚を申し込みます!」
シアが目を見開いた。