黒蝶
和幸が椿を押し倒した音が玄関まで聞こえた。

「ん?真琴、今なんか物音したぞ」

「椿が和幸じゃないの?」

「椿なら帰ってきてから迎えに来てくれるんだけど」

「そういえばそうだな」

「あぁ、椿になにか?」

「行って見るぞ恭弥」

「当たり前だ」

恭弥と真琴は物音のする方に走っていた
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