黒蝶
(んで。あいつらは椿って奴とあんなに馴れ馴れしいんだよ…)

恭弥、真琴、和幸。
あの3人は椿にべったりだ。
いや、椿が3人にべったりなのだ。

(…なんだよ…変わっちまったじゃん…)

椿が来てからと言うもの…
喧嘩を一つもしていない。

零の唯一の楽しみは喧嘩だ。

だから、たまに関西県内に入り喧嘩をしに行くのである。

(…むしゃくしゃする。今日も行きますか)

バイクを飛ばす。
着いたところは、兵庫県。

零が普通に歩いているだけでほら…

「おい、てめ〜龍皇の奴じゃねぇ〜か」

「ここをどこだか分かってて入ってんのか?」

約15人あまりの人だった。
(ちっ…すくねぇ〜し、弱そ)

「そうだけど、なに?なんか問題でもある?」

「ふざけんじゃねぇ〜‼︎舐めた口聞いてたらぶっ殺すぞ‼︎」

「出来るもんならな」

零は一気に走りバイクにまたがった。
そして、人影のない海辺の倉庫に来た。

「やれぇー‼︎」

約15人あまりの人達が一斉に零に向かってきた。
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