黒蝶
帰りはもちろん、遅かった。
家に着いても、見んな寝ている

「ただいま…」

(今日もみんな寝てるんか…)

しかし、今日は違った。
そこには、椿の姿があった

「れい…いつもおそい。しんぱい」

(ちっ…また綺麗ごといいやがって…)

「あぁ、」

(こんだけ、冷たくしたらもういいだろ)

零は椿を突き飛ばした。
関わりたくないのもあるが、本当は怖かったのである。
椿と関わってみんな変わってしまったから…

(…なんだよ…あいつ)
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