黒蝶
「ちょっと〜ふ・た・り・と・も‼︎怖い顔しないの」

恭弥と琉希の間に入ったのは和幸だった。
「すまん。気のせいだったかもしれん」

「いや、俺も言い過ぎた」

「よし、話変わるけどことで椿ちゃんさあの痣どうしたんだろ…」

「あぁ、会った時からだ」

「痛そう…」

恭弥の頭ん中は椿と会った時の場面を思い出していた。純白の布に包まれていて、長い髪を揺らし…

まるで…

「天使みたいだった…」
< 12 / 123 >

この作品をシェア

pagetop