黒蝶
いつも平日。
椿の世話役が交代される日だった

「今日は、順番的に零だな」
(おいおい…ふざけんなよ…なんで、こんなやつの)

「きょうや…まこと…ちがうの?」

「今日はね、零に頼んであるから」

「…わかった、まってる」

「椿、泣くんじゃねぇ〜ぞ」

恭弥が涙目だった

「きょうや、泣いてる。椿泣かない。」

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