黒蝶
その時─────

恭弥の携帯が鳴った。
相手は公衆電話からだった

「お前は龍王 恭弥だな?」

電話の相手は音声切り替えを使っていて誰なのか検討もつかなかった。

「誰だお前。椿をどこへやった」

「ふん。返して欲しけりゃ1人でここまで来るんだな」

「上等じゃねぇ〜か」

「30年前、大虎組と龍皇組がタイマンをはったところでな」

そして、携帯は切れた。
< 40 / 123 >

この作品をシェア

pagetop