黒蝶
恭弥の手当が終わり、椿の部屋に行く。

「椿、恭弥だ。部屋に入るぞ」

「恭弥‼︎………大丈夫?」

「問題ない‼︎あんなヌルい蹴りでやられるかよ」

「うん‼︎」

「ところでよ、初詣一緒に行かないか?」

「はつ……もう…で?」

「知らないのか?」

1度も初詣に行ったことがなくて、何をするのかわからなかった。

「初詣っていうのはな…なんだろ?」

「恭弥……わからない?」

「おう(笑)俺達も今回が初めてだからな」

「椿も………始めて」

「多分、真琴か琉希が知ってるよ」

「うん…楽しみ…してる」

「そだな‼︎っと…もう夜遅い。寝ろよ」

「うん。…おやすみ……」

「おう、おやすみ」

椿が寝たのを確認すると物音一つも立てずに部屋から出た。
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