妄想ガール★ドキドキXmasラブ
もうすぐクリスマス。
恋人たちの一大イベントで、俺はこの日に日菜子と初エッチをする予定だった。
なのに…
「あたし、サトルとの初エッチは夜景の見えるホテルが良いなぁ。
2人でシャンパンを空けたあとバスルームに行って…
お風呂には無数の薔薇が浮かんでて…」
「ちょっと待て。そんなこと学生の俺が出来るわけねぇーだろ」
俺が反論すると日菜子は「は?」という声をあげた。
そして続けて俺に言った。
「超つまんない。あたし処女だよ?夢くらい見たって良いじゃん」
…夢だけで終わんねぇじゃん!
と、突っ込みたいところをグッと我慢する。
「あーあ。しらける。もうサトルとは別れるから!」
「はぁ?」
「って、あたしが言ったらさ!
「俺はお前と別れたくねぇよ」ってサトルが腕を掴んでっ!それでーー」
あぁ、妄想スイッチが入っていたのか。
いつ妄想スイッチ入るか分からないから、少し困るところだ。