*瞬恋*
家
……………………
待ち合わせの場所
あれ? まだ陽輝、着いてなかったんだ。
よかった…
「莉宇?」
ふいに、声をかけられた。
声が聞こえた方に必然的に向く。
「…え? 」
「やっぱ、変わってないなー!!」
「誰?」
「…冗談だよね?!」
「人違いじゃないですか?」
「莉宇だよね? 榊 莉宇!!」
「はい…?」
「俺だよ?」
「オレオレ詐欺には、引っ掛かりません。」
「いやいやいやいや!!!!!! 俺、日向 陽輝だしね!!!!!!!!」
「陽輝? ほんとに?」
「ここで嘘つく必要はないんじゃないかな?」
「…っ陽輝!! 背、でかくなった?」
陽輝は、中学生のころはあたしと同じくらいの身長だったのに。
今は、全然違う。
顔つきも、大人っぽくなってて…
簡単に言うと、超イケメンなわけ。
あたしが分かんなかったのも無理ない…はず。