*瞬恋*
莉宇side
……………………
「無視してんの?」
「してないって!!!!」
「いるの? いないの?」
「それどーゆー意味で言ってんの?」
「特に意味はない」
そう言って2人で笑った。
ただ、聞きたかっただけ。
多分、あたしにとって深い意味はない。
「じゃあ…莉宇は彼氏いんの?」
「いるわけないじゃん。」
「高校に入ってから1人も?」
「…」
そんな質問がくると思ってなかった。
そのせいもあって、黙ってしまった。
「いたの?」
「高1の時、1人だけ。」
「莉宇、美人だし、かわいいし…」
「…それってあたしの外見しか見てないじゃん。」
「え…?」
「それであたしのこと好きだったの?」
陽輝は違うと思ってた。
だから余計に響いた。