逆らわせない
しばらくして。

「いらっしゃい、安西先輩」

ようやく畠山君はドアを開けてくれた。

「あれ、寒くなかったんですか?」

「え…」

畠山君の言葉に首を傾げる私。

「いや…」

彼は意地悪く笑みを浮かべる。

「こんな冷たい風が吹いてるのに、安西先輩の頬、火照ってるみたいだから」

「っっっっ…」

そんな事を指摘され、私は羞恥に頬を染める。

顔を近づけ、耳元で囁く畠山君。

「知らない男にミニスカートから覗く太股を舐め回すように見られるのは、興奮しましたか…?」

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