逆らわせない
部屋に入る前から、もう主導権は畠山君にあった。

中に勧められ、私はブーツを脱いで部屋にお邪魔する。

ベッド、クローゼット、小さなテーブル、テレビ、デスクトップのパソコン。

不必要なものは殆ど置かれていない、シンプルな彼の部屋。

テーブルの前に座るなり。

「ほら」

「あ…」

彼に大きく開かされて、私は思わず声を上げた。

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