月の絆~最初で最後の運命のあなた~
琥珀色の瞳は甘く、あたしの心は初めて本当の意味で鼓動を刻んだ気がする。
まさか、たった一日も経っていないのに、こんな気持ちになるなんて信じられない。
そんな風に考えていると、急に頭の中で狼呀にキスをされる映像が浮かんだ。
急ぐ訳でも、激しいものではないはずなのに、甘くてとろけそうなキス。
「質問……続けてもいいかな?」
狼呀の面白がるような声に、意識を戻された。
まるで、あたしが考えていた事でも知っているような笑みに、顔が熱くなってくる。
これは、絶対に顔は赤い。
「どうぞ……続けて」
「よかった。それじゃあ、子供は好き?」
その質問に、あたしの心と体の温度は一気に下がった。